鞍馬だ。

鞍馬方面へ行くことにした。いつものように亀岡周りで京都に向かうと…京都縦貫道が通行止めぇ!?なんでも、ラジオを聴いたら、亀岡や京都市内は激しい豪雨だったという。おかげで国道9号線は大渋滞!カーナビに従い、回り道をする。アスファルトには泥で汚れていて、家具を外に持ち出している家の光景も見られた。床上浸水したのか…?もっとも仰天したのは、どっかのスーパーを通りががった時。地下に繋がる駐車場の入り口が見えたのだが、その入り口が全て水が浸かっていた…どんだけ凄まじい豪雨だったの?それから鴨川付近での洪水状況を見て、納得した…。

なんとか、国道を抜け、鞍馬に向かうが、カーナビは通行止めのマークが出るわ、交通規制しまくってて渋滞してるわで、鞍馬寺に着いたのがお昼過ぎ!3時間ぐらいかかったぞ!


  • 鞍馬寺(オフィシャルサイトがないので、wikipedia:鞍馬寺参照。):神仏霊場巡拝の道・第百三番(京都二十三番)札所。
    山号鞍馬山で、本尊は尊天。毘沙門天王、千手観世音菩薩、護法魔王尊の三身一体になったもんだと。リーフレット読んでもなんだかよくわかんねぇや。
    宝亀元年(770年)に、鑑真の高弟鑑禎(がんてい)がこの山に毘沙門天を安置したのが始まりという。それから延暦15年(796年)に、東寺の建設に携わっていた藤原伊勢人がここに千手観音を安置し、伽藍を建てたのである。長らく天台宗の寺院だったが、戦後間もなく、鞍馬弘教(くらまこうきょう)なる宗教法人として独立。現在に至る。
    鞍馬といえば、天狗伝説だが、この寺の本尊の一つである護法魔王尊の姿が天狗そのものである。


    参道から、山門。山門過ぎてすぐにケーブルカーが走っている(ちなみに宗教法人が運営する鉄道はここだけ。あとは地方自治体や私鉄会社が運営している。)が、歩ける人は歩いたほうがいい。


    ケーブルカーに目もくれず、テケテケ歩く。



    テケテケ歩く道中にあった、鬼一法眼(きいちほうげん)社。鬼一法眼なる陰陽師を祀る。牛若丸に武術を教えたという言い伝えがある。


    由岐神社。天慶3年(940年)、大己貴命少彦名命を祀る。朱雀天皇の勅により、都を鎮護するべく建てられたという。そんときに奉納した、靫(ゆき。矢を入れる筒。ともいうわね。)がこの神社の名前の由来である。


    末社も結構ありましてなぁ。左が素戔嗚尊を祀る冠者者。右が事代主命大山祇命を祀る岩上社。


    左から大杉社、白長弁才天社、三宝荒神社。あ、ちなみに由岐神社でご朱印ゲットできるぞ。


    川上地蔵堂。牛若丸の守り本尊で、彼も毎日拝んでいたんだと。


    中門。元々は仁王門の隣りにあった勅使門だったという。天皇の使いしか通れんかったのじゃ。


    本堂右隣の閼伽井護法善神社(あかいごほうぜんじんじゃ)。
    このあと、奥の院を通って貴船神社に行くつもりだったが、件の雨で奥の院への道が通行止めになったという!やむなく、麓へ下り、車で貴船神社に向かうのであった。


  • 貴船神社: 神仏霊場巡拝の道・第百四番(京都二十四番)札所。高龗神を祀る、貴船神社の総本社である。
    いつごろ創建されたのかは不明だが、神武天皇の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)が、黄色い船(黄色い船→黄船→貴船…ばんざーいw!)に乗って難波津から淀川・鴨川・貴船川を遡って当地に上陸し、現在の奥宮に祠を建て水神を祭ったのが始まりと伝えられている。
    最近までお社の改修工事がされてたので、お社はどれもピッカピカ!川沿いにある神社だから、川風も相まってさらに気持ちいい。ただし、川は大洪水だったが(爆)。当然、貴船神社名物の川床なんか出来るわけもなく。摂末社も回るか。


    奥宮と奥宮の鳥居。2012年6月に遷座を終えたばっかりでピッカピカ。元はここが本宮だったと言う。またここには龍穴があって、誰も見てはならないと言われている。


    奥宮の鳥居と神門。


    楽殿


    日吉社。大物主命を祀る。


    吸葛社(すいかずらしゃ)。味鉏高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)を祀る。大国主命の子供で、農業の神であり、気性が激しかったことから雷神でもある。


    鈴市社。媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)を祀る。事代主神の娘で、のちに神武天皇の皇后になる。


    相生の大杉。樹齢1000年とも言われているんだぞ。


    相生の大杉の根元にある末社。左が林田社。少名彦命を祀る。右が私市社(きさいちしゃ)。大国主命を祀る。貴船神社荒神でもあるのじゃ。


    中宮の結社(ゆいのやしろ)。磐長姫命(いわながひめのみこと)を祀る。神武天皇の曽祖父である瓊々杵命(ににぎのみこと)が大山祇神の娘である木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を娶るときに、姉の磐長姫命も一緒に娶らんか?といわれて断られた(考えたらあたりまえだ!)経緯を持つ。磐長姫命はそれを恥じて以後ここで縁結びの神として鎮座するという、なんとも発想が飛躍した伝説を持つ。2012年4月29日に遷座したばっかりでピッカピカ。


    本宮への鳥居。


    白鬚社。猿田彦命を祀る。


    参道と、神門。


    手水場


    拝殿前に流れているご神水。ここの水をさらすと運勢が出てくるおみくじがあるのじゃ


    祖霊社。


    牛一社(ぎゅういちしゃ)。木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祀る。古伝では牛鬼だったという。貴船明神が丑年、丑の月、丑の日、丑の刻に降臨した時にお供についていたという。


    川尾社。罔象女神(みずはのめのかみ)を祀る。イザナミの尿からワクムスビと共に生まれた神。


    鈴鹿社。大比古命を祀る。皇大神宮でもあった。

今日もよく参ったのであった。