なんぼ積んでも なんぼ積んでも 譲れねぇものがある

以上、長淵剛「親知らず」の歌詞。この場合は親知らずの痛みからの解放である。
そう、親知らずを抜いてきたのである。上あごの右側の奥歯。数日前からついったーで、親知らずが痛い痛い…厳密には、斜めに生えた親知らずが頬の内側を傷つけて頻繁に口内炎を起こしていた…抜くしかねぇなぁとかつぶやいてた。あまりにも痛いから、仕事納めの日に会社の近所の歯科医に行って、頬の内側に当たっている部分を少し削ったところ、少しましになった気がした。この数日、奥歯でまともに噛めないから、リスみたいに前歯でしか物が食えなかったんだ。
しかし、「いずれは抜かなきゃならないだろうね。」とそこの歯医者にも言われたし、根治させるにはやはり抜くより他にない!と心に決めた。が、いかんせん今日は30日。近所の歯科医はのきなみ閉まっている。三田市内で開いている歯科医はないかと調べたら、あっさり見つかった。そこへいそいそと足を運ぶ。
親知らずを抜くのは何年ぶりだろう。過去の日記を探ったら、8年前のこれまた年末だった。

さるさる日記 - FARCEにもならない日々
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=175520&log=20021226

当時は自分でイベ始めた頃だっけ…過去過去去来はあぶらだこの歌だ。
開院から30分前に着いたら、俺が一番乗りだった。受付を済ませ、しばし待つ。医師に親知らずを抜く意志がある旨を伝えて、ここで抜けるかどうか判断するために、歯のレントゲンを撮らされる。ここまでは以前と変わらない。「ヴィーッ ヴィーッ」と唸るモーター音とインダストリアルな「ガキンッ」って音はサンプリングしたいけど、出来ねぇのが残念。それに増して残念だったのが、ぐるりを撮影する際に流れた、むっちゃ音痴なエリーゼのためにの電子音であったが(笑)。
レントゲンの判断でここで抜歯できると言われ、抜く準備。いきなり注射を打たれるのでなく、抜く歯の歯茎や頬の内側に麻酔を塗りつけた後(表面麻酔というそうな)に注射タイプの麻酔を3箇所(歯茎と、頬の内側2箇所)打たれた。表面麻酔で多少痺れていても、針が刺されば痛いものは痛い。
抜くのはこれまたあっさりと。当然だが、痛みは全くない。しかし、頭蓋骨に伝わる「メリメリッ」というか「ミシミシ」という歯が歯茎から無理やり引き抜かれている感覚がモロにわかる振動はどうにもならないようで。あぁ、この感覚はやはり苦手だ。脳みそと頭皮の間の硬膜にビリビリ電気が走る。
「はい、抜けましたよー」と言われ、傍らを見ると、血にまみれた俺の親知らずが金属製の皿に転がっていた。首尾よく俺の親知らずが抜けたのである。麻酔が効いていて痺れきった口腔や舌をうがいで濯ぎ
空いた穴になにやら塗り薬とスポンジらしき物体を詰められた。歯科助手曰く、これはコラーゲンでできたもので、ほっといたら歯茎と同化するとのこと。そして、止血用の脱脂綿を噛まされ、今日はうがいをするなとか、もろもろ指導を受けて、診察室を出た。
待合はもう満席だった。開院前に行って正解だったなと思うと共に、年末に開けてくれた歯科医に感謝する俺であった。
んで、帰り際にいろいろ薬を与えられた。抗生物質ラリキシン」に消炎剤「塩化リゾチーム」、整腸剤「ビオフェルミンR」。これらは食後に1錠ずつ飲む。それに痛み止め「ボルタレン」とうがい薬「エマーゲン」。ボルタレンは抜歯後、4〜6時間置きに飲む。エマーゲンは食後に水に溶かして、うがいする。今日は出来んが。
まぁ、これで暫くは歯に関して問題はなくなった。…あ、歯石が多いって言われたな。これは仕事が落ち着いて、定時で帰れる様になってから取りに行くか。