春日大社→興福寺→霊山寺 しょの1

いいタイトルが浮かばないので、参った寺社のコースにしてしまった。

  • 春日大社:神仏霊場巡拝の道・第十五番(奈良二番)札所。主祭神として祀られているのは、第一殿に武甕槌命(たけみかづち)、第二殿に経津主命(ふつぬし)、第三殿に天児屋根命(あまこやね)、第四殿に比売神(ひめかみ)。いうまでもなく、春日社の総本社。平城京遷都に合わせて、710年に藤原不比等が鹿島神である武甕槌命を、藤原家の氏神として春日の御蓋山(みかさやま)に遷して祀り、春日神と称したのに始まる。その後、香取神社より経津主命枚岡神社より天児屋根大神、比売大神を奉斎して貰い、768年に春日社として創建され、今に至る。
    かなり昔に行ったことがある。その時点ではまだご朱印集めはしていなかった。うちにある神棚のお札を新しくしたいために来たんだっけ…。ここもご多分に漏れず、摂末社がものごっつある。これだけ参っても、取りこぼしてしまったくらいに。まぁ、いずれまたくるのやろうけど。


    大社近くに駐車場があるけど、興福寺も参るつもりだったので奈良県庁近くの駐車場に停めて、徒歩で行った。


    神苑なる庭園の近くにある壷神神社。酒弥豆男神と酒弥豆売神が祀られている。醸造の神様らしい。ヒゲタ醤油がこの社を奉献したのもむべなるかな。


    二の鳥居と、手水場。


    祓戸神社。瀬織津姫神(せおりつひめのかみ)を祀る。まずはここをお参りしよう。


    テケテケ歩いて、トラスト防音シートに囲まれた建物(着到殿というそうな。屋根の葺き替えをやっている。)を過ぎると本殿だ…と、その前に榎本神社に参ろう。南門隣の南回廊にあるこの神社は、春日大社ができる前にあった。地主神社といえるだろう。祀られているのは猿田彦神


    南門。


    弊殿。拝殿ではないと春日大社サイド。幣殿は天皇家へのお供え物をいったん預ける場所だったという。無料で参拝できるのはここまで。ここから先は特別参拝という形になって、右隣の受付から有料(500円)で入れるよ。


    前のときは、受付となりの末社4社を通っていたのだが、なぜか東回廊から回る。というわけで後ろからすみませんが、左より井栗神社(高御産霊大神:たかおむすびのおおかみ)、穴栗神社(穴次大神:あなつぎのおおかみ)、辛榊神社(白和幣:しろわへい)です。


    東回廊から見た中門。左下にあるのが青榊神社。青和幣を祀っている。


    んで、前から見たお社。左から青榊神社、辛榊神社、穴栗神社、井栗神社。ちなみに、青榊神社の左隣には伊勢神宮の遥拝所(ようはいじょ)になっている。ただ岩の周りに石砂利が敷き詰められていただけなので撮っていないが、実は末社と違って、ここは伊勢神宮と直接つながってて、ここで拝めば伊勢神宮にお参りしたことになるのだと。先に言ってよ!


    岩本神社。祀られているのは表筒男神、中筒男神、底筒男神住吉大社末社。後ろにあるのは御神木の大杉。


    風宮神社。級長津彦神(しなつひこ)と級長津姫神(しなつひめ)を祀る。


    後殿御門(うしろどのごもん)。ここから、本殿の周りにあるお社をお参りできる。祀られているのは…めんどくさいからこれ見て(爆)!


    椿本神社。角振大神(つのふりのおおかみ)を祀る。


    多賀神社。伊弉諾命を祀っている。


    出口付近で再び中門を見る。特別参拝はこれまで。
    さて、次は若宮15社巡りに参りますか…。本殿の南側には、若宮を中心に12の摂末社(遥拝所もふくめると15社)が建てられている。そこを廻るのも古くからの慣わしである。


    写真には納めていないが、本宮遥拝所(本殿裏の御蓋山(みかさやま)山頂にある本宮神社の遥拝所。)を過ぎた後にある三輪神社。一童社ともいう。少彦名神(すくなひこ)を祀る。


    石垣の後ろにあるのが、兵主(ひょうす)神社。大巳貫命(おおなむちのみこと)を祀る。大国主命だね。その隣りが南宮神社。金山彦神(かなやまひこのかみ)を祀る。カグツチを産んでから火傷で苦しんでいる伊弉冊命(いざなみ)の吐瀉物…ようするにゲロね…から産まれた、鉱山の神である。何ゆえローアングルかというと…


    その隣りの若宮が拝殿と神楽殿を改装工事していて、トラスで近づけなかったのだ。若宮は天根押雲命(あめのおしくもね)を祀る。天児屋根命比売神の子供だ。


    左が広瀬神社。倉稲魂神(くらいなたまのかみ)を祀る。宇迦之御魂神とも言われているお稲荷さんだね。



    右が葛城神社。懸橋社(かけはししゃ)ともいう。一言神を祀る。両社の間にあるのが、赤乳・白乳神社遥拝所である。女性の上半身(赤乳)、下半身(白乳)の悩みに霊験高らかとのこと。


    三十八所神社。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冊尊(いざなみのみこと)、神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)を祀る。神日本磐余彦命は、後の神武天皇である。


    佐良気(さらけ)神社。蛭子神をまつる。恵比寿だね。


    龍神社。金龍大神を由緒によると…元弘の乱鎌倉幕府を滅ぼした後醍醐天皇。それまでに数度討幕を目論んでいたけど、六波羅探題の捜査やら側近の密告やらで、一度は都を追われてしまう。その間に春日社で宮中(京都御所)から持ち出した御鏡を奉安し、祈祷したのが金龍神社のはじまりといわれる。
    禁裡殿とも言われているが、禁裡(禁裏とも書く)とは、天皇が常にいる場所のことである。
    他の摂末社に比べて、のぼりに囲まれたりして派手である。


    宗像神社。市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀る。弁財天ですな。しかも天川弁才天末社でもある。この周辺に3ヶ所遥拝所がある。春日明神、枚岡神社伊勢神宮、と。


    15社巡りで一番奥にある紀伊神社。五十猛命(いたけるのみこと)、大屋津姫命(おおやつひめのみこと)、抓津姫命(つまつひめのみこと)様を祀る。


    そして、夫婦大國社で15社巡りはシメ。大国主命(おおくにぬしのみこと)と、須勢理姫命( すせりひめのみこと)を祀る。妻である須勢理姫命とともに祀っている大国社は全国でもここだけとのこと。縁結びで名を馳せていて、社にはハート型の絵馬が夥しいほどにぶら下がっていた。

ながくなったなぁ。しょの2につづく。