中山さん

去年、西国三十三箇所所以外の札所めぐりをひととおり満願したので、新たな札所めぐりを始めようと思っていた。で、はじめたのが

摂津国八十八箇所摂津国三十三箇所
今までの札所が近畿全域にまたがっていたので、阪神地域限定の33カ所と八十八箇所を選んだ。三田からも近いからというのが最大の理由だが。まぁ、西国三十三箇所二巡目を満願してから本格的にやるのかのぉ。

  • 中山寺:画像の本堂は西国三十三箇所・第二十四番札所で、摂津国三十三箇所・第一番札所。山号紫雲山で、本尊は十一面観音。
    寺伝によると、時期は不明だが、聖徳太子の創建による。六角堂同様に紫雲山というだけあってのことか。古くから、本尊の十一面観音は安産・求子の観音として、歴代の天皇源頼朝などの武家から崇信を受けていた。(今もそれは変わらず、俺が行った時も妊婦さんや、初参りに来た家族がたくさんいらっしゃいましたよ。)
    特に豊臣秀頼に至っては、父・豊臣秀吉がこの寺で子宝を祈願して、自分が産まれたので、家臣である片桐且元に命じ、伽藍を再建したほどである。それが現在の伽藍だ。

    そうそう、ここは西国三十三箇所復活の重要地点でもある。養老2年(718年)に徳道上人が閻魔大王の命で三十三個の宝印を授かって、宝印にしたがって三十三箇所に札所を設けたのだが、ちっとも信用されなかった。やむを得ず、この中山寺に埋めることにした。どこに埋めたのかはよくわからない。
    それから270年後の永延2年(988年)、花山法皇那智山に参篭している時に、熊野権現のお告げで三十三箇所の再興を目指すことになる。そして、宝印を掘り出し、性空上人の勧めで、法眼上人を先達に弁光上人などを連れて、巡礼した…と伝えられている。

    摂津国三十三箇所と八十八箇所を始めるので、まずはご朱印帳をゲットせねば。中山寺はどっちもやっているので、ここならあるだろう。聞いてみたら、やっぱりあった。ご朱印ももらって…あ、画像データがなぜかないのだが、納経所摂津国八十八箇所・第七十番札所なのだ。ご朱印には本堂を現す「大悲殿」と書かれているのに…よーわからん。さらに、中山寺には、摂津国八十八箇所の札所があと2箇所ある。


    こちらが、摂津国八十八箇所・第六十九番札所の大師堂。


    んで、こちらが摂津国八十八箇所・第七十一番札所の奥の院。本堂から奥の院までは約2km。片道40分くらいヒーコラ言いながら歩こう。