犬が死ぬ。

飼っていた犬が死んだ。俺が中2の時にひょっこり家の前に現れて、それ以来飼われていて、それから数えて16年以上生きていたことになる。死ぬ1ヶ月くらい前から飯も食わなくなって、水ばっかり飲んでいた。「おいおい、犬のくせに夏バテかいな。」と言っていたが、外に出てもへばってしまって家に帰れない状態になり、その都度おかんが抱きかかえてて家に返していると言う話しを聞くようになると、「おいおい、やばいんじゃねぇか?」と思っていた。前々日には遂に動けなくなりガレージの下で寝たきりになってしまった。
家に帰り、犬にただいまと言おうとしたら、足元に線香が。あぁ、とうとう逝ってしまったのかと確信し、合掌。おやじとおかんはどこ行った?土手で犬を埋める穴を掘っていた。俺は埋めるのを手伝い、線香をあげ、手厚く葬ってあげた。
成仏してくれよ、クー(犬の名前である)。