嫌オタク流を読んだ。

一回読んでもう一回読み返すが、「嫌オタク流」というタイトルと、小見出しの煽り文句だけ見て思わず買ったが、あまりもの竜頭蛇尾ぶりに腰を抜かす。とはいえ、本としては面白い。
本書は高橋ヨシキと、中原昌也サブカルサイド2名が、オタクサイドの海猫沢めろん更科修一郎(ちなみに、俺はこの両名は全く知らない。)との鼎談(というかだらだらトーク(笑)だな)という形でまとめた本である。まじめにオタクの定義を知ろうとする高橋氏と、中原氏の話の腰を折りまくる投げやりな発言が俺は面白いと思ったが、こういうブラックジョークもアウト…なの?いまどきのオタクは。
はてなダイアリー内でも、この本の感想をいろいろ書いている人がいるけど、結局こういう本は、一般人(オタクでも、サブカルでも、ましてマニアでもない方々。)は読まない…よなぁ。そもそもオタクを毛嫌いしているのだし。でも一般人にとっての「珍獣・オタク」の生態や環境を知るにはうってつけのテキストだと思う。これで理解するか、ますます嫌悪して、排除するかはその人の判断に任せるとして。
あと、一般人にこれを紹介する際にはオタクはこう付け加えよう。「一概にこれがオタクの全てではない。」と。
これを読んで、別に擁護するつもりは毛頭ない。オタクよ、表面を取り繕う能力を得よう。一般人と話が出来るようになろう。それがDQNであってもだ。だから就職しよう。周りからご指導ご鞭撻を受けよう。それを「ケッ」と思うのならそれでよい。しかしそれも時が経てば潰える。意固地は敗北する。
…何書いているんだ?俺。まぁ、とにかく、家や仲間内だけでオタク行為やって、日常は一般人を装うこと。かつての「おたく」みたいに。それしか方法はないと思うよ。

嫌オタク流

嫌オタク流