予約した本が届く。

200CDザ・ロック・ギタリスト―憧れのギタリスト名演ディスクガイド

200CDザ・ロック・ギタリスト―憧れのギタリスト名演ディスクガイド

早速読むが、これはまさにギタリストが読む本だ。というのもギターの知識、というか多少なりギターが弾ける人でないとちとわかりづらい部分が多いなというのが正直な感想(執筆者もギタリスト視点で書かれているのが目立つせいもある)。
宇波君のコラムがキレてて最高だが、日本のメジャーなロックに対しての暗澹たる思いが余計に募る俺であったりする。
「GIGS」や「少年GUITAR」がガキ向けでダメだけど、「ギターマガジン」は内容が難しすぎるよーと感じている中学2年からギターを始めた高校2,3年生向けかな。具体的にはテクニック的には中級クラス(多少の複雑なコードを押さえられたり、ギターソロをコピーできたりする。)で、普段聞いているのがB'zやオレンジレンジだけど、洋楽やマイナーな日本のロックを聴いてみたいなという中学2年からギターを始めた高校2,3年生向けといったほうがいいかしら。
第1章の「憧れのギタリストを聴く!」。たった1、2ページでそのギタリストを語るのはどだい無理なので、上1/3で、使用ギター、得意な奏法、大まかなプロフィール、そして、「影響力、技、独自性、味、笑」というバランスグラフという構成がなされている。このバランスグラフがキモで、これだけ見ても、ギタリスト像がわかる…と思う(水谷孝裸のラリーズ)とトニーアイオミ(ブラックサバス)にはやられた。)。
第2章の「弾きたいギターを探す!」。定番のギターからビザールギター(これは十把一絡げにされているけど)を、写真と「人気、音の太さ、引きやすさ、機能性、歴史」の横棒グラフを交えて説明する。
第3章の「ギタリストのテクニックを盗む!」は、ライトハンドやアーミング奏法からノイズや改造ギターといったものまでを、かいつまんで説明。こういうのは文章で書くよりも、実際に奏法見たり、聴いたりしたほうが早いのですが。
あと、中級ギタリスト向けでもあり、少ないページ数で纏め上げられた文章を大量に読んで、音楽知識を蓄えていく「ミュージックマガジン」や「ストレンジ・デイズ」読者向け(多少食い足りない印象を抱くだろうか。)でもある。