断腸の思い…

今日は京橋ベロニカでA.C.E.、スパナ、松前さんと言う豪華な面子だが、ブリッジでのAnother Silenceを選ぶ!すまぬ!どっちも見たいけど、Sachiko Mは関西ではなかなか見られないので、こっちを選ぶ!おまけにYOSHIMIちゃんや山本さんも出るし!ちなみに面子はこれ。

Another Silence:マツ・グスタフソン(sax)、ロッタ・メリン(dabce electronics)、大友良英(g)、Sachiko M(sinewaves)、YOSHIMI(vo etc)、AyA(b)
ゲスト:山本精一

で、ブリッジに行き、18時30分にオープン。それからボーっとしていたら、大友さんやSachiko Mさんらがそぞろにダラダラとステージ裏に入っていく。それからしばらくしてメンバーがステージ上に集い、演奏開始。19時10分頃だったっけ?断片的であるがレビューを。

(1)ギブソンフルアコギターを抱えた大友さんのフィードバックで始まる。それに呼応するように、エピフォンのフルアコギター(足元にはエフェクターがない!)を抱えた山本さんが、時折タッピングハーモニクスかましながらフィードバック。モジュレーション効果で互いの音がぶつかって気持ちいい。
(2)フィードバックの嵐からカオスパッドでピッチを上げたYOSHIMIのヴォイスと、スライドサックス?みたいなの(図参照)

を持ったマツが入ってきて、フィードバックはフェイドアウトしていく。以下、YOSHIMIとマツのトゥッティになる。
(3)Sachiko M以外のメンバーがどんどん演奏に入る。大友さんは磁石をピックアップに近づけてフィードバックさせたり(以後はずっとこんな感じ)、スライダーを用いたり。山本さんは意外にオーソドックスな(?)ジャズギターを披露。ロッタはYOSHIMIのヴォイスにシンクロするようにダンス。
(4)ようやくSachiko Mが登場。サイン波ソロ。
(5)マツの指示でサイン波が止まり、全員のインプロに。ロッタはテルミンを使用。しかし、どうもセッティングの時点で調子が悪かったのか、音があまり聞こえず。YOSHIMIはペンを使ってなんか音を出していたけど、なんだかわからない。
(6)ayaが弾くフレットレスのスタインバーガーのベースのリフを中心にマツのバリトンサックスが炸裂する。大友さんがべた褒めするサックスプレイは、一瞬三味線の音に聞こえたりした俺はナンダ?
(7)全員による即興にはいる。山本さんは延々とジャズギターで、大友さんは延々とファズフィードバック。YOSHIMIとマツによる牧歌的なメロディーがどんどん前面に出てきて、最後にロッタの気の抜けた電子音を流すカリンバ位の大きさの自作の電子楽器のソロで終わる。

最後のほうになるにつれ、今の大友さんの活動が知りたくなりこれを買ったのだ。

端的に言えば、フリージャズ+極めて制御されたノイズという(これも大友さんが最初にやりだしたのでは?)組み合わせ。俺は全くジャズは知らんが、ここで聴けるジャズはスウィング系のおしゃれなジャズは一切ないことはわかる。「ロック」がなかった頃の「ロック的」だったジャズはこういうものだったのだというのだろうか。ただの懐古趣味でない所がコテコテのジャズファンは唾棄するだろうが、そうじゃない人はこれは十分食える。

食うついでに、帰りに「ラーメン無鉄砲」でWスープラーメンを食う。100%豚骨スープだと、煮込みすぎていたら焦げ臭さを感じたりしたが、魚介スープと割った(鰹も感じたが、昆布中心かしら?)これはあっさりしていていい(あくまで豚骨の基準で、それでも普通のスープに比べたらコテコテよ。)。替え玉をしてしまうくらいに。替え玉は固めにしたが、俺は普通のほうが好みだったかな?