那智黒。

(2月7日更新。)
よし、次は一番南にある第一番札所青岸渡寺に行こう。そして和歌山も制覇だ!と、先週思い立つ。
夜中の12時に三田を経ち、舞鶴若狭道中国道近畿道→阪和道→湯浅御坊道(有田IC〜御坊IC区間はこう呼ばれて有料道路扱い。)→阪和道高速道路を延々と走り続ける。吉備湯浅PAの手前でタヌキが横切って、危うく轢きそうになる&ハンドルを切って車体が大きく揺れてスピンしかける。
高速道路は、みなべから更に延伸されて、南紀田辺ICまできてた。ちなみに白浜まで延伸工事が予定されていて、串本の手前のすさみ町まで延伸予定はなされている。世界遺産熊野古道があるから、紀伊半島の海岸線に沿って高速道路が出来るのもそう遠くはないだろう。あと2,30年のスパンでだが。
高速を下りて、国道42号をひたすら走る。横風が凄まじく、背が高いエブリイは揺れること揺れること。時間帯が時間帯ゆえか、信号は皆点滅信号で、那智勝浦町までほぼノンストップで行けた。時間は串本で朝4時50分。那智勝浦町に到達し、コンビニで買ったサンドイッチとコーヒーで腹を満たす。青岸渡寺手前で撮った写真。熊野古道らしいが、暗くてわからん!

青岸渡寺前に着いたのが6時前。風が強い。寒い。土産物屋もあるが、さすがにこんな時間では開いていない。車の中で朝ぼらけを眺めながら、夜明けを待つ。

だいぶ陽も高くなってきたので、青岸渡寺を登る。相変わらず風は強く、雲はすっかり吹き飛ばされて思いっきり快晴である。適当に写真を撮る。
←ちょっと気に入ってる1枚。
登り続けて暫し、ようやく青岸渡寺にたどり着いた。



  • 青岸渡寺:第一番札所。山号は「那智山
    本尊は、如意輪観音
    納経時間が朝5時から夕方4時30分やっていた!なんだよ!朝日見なくても良かったじゃん!


ここで、別な納経帳を手に入れる。これで西国三十三箇所以外の寺社の朱印を収められるぞ。早速青岸渡寺に隣接している熊野那智大社にお参りして、ご朱印をゲット。


ゆっくり見たいが、今日は和歌山の西国三十三箇所を全てまわらなあかんので、とっとと退散。せわしない。あ、お約束の那智黒もゲットしましたぞ!

8時半に青岸渡寺および熊野那智大社のある那智山を下り、再び国道42号線に合流し、和歌山方面へ走らせる。すさみ町あたりまではAMラジオの電波の入りが悪いな。NHKもまともに入らないではないか。深夜に走っていた時は韓国のラジオばっかり入っていたし。どんだけ強い電波出してんねん!まぁともかく、何もトラブルもなく南紀田辺ICから阪和自動車道海南ICまで行き、再び42号線を走ると紀三井寺が見えてきた。携帯の時計を見ると正午前。腹もへってきたが先に紀三井寺に行くことにした。



  • 紀三井寺:第二番札所。山号を含めた正式名称は「紀三井山 金剛宝寺護国院」。
    本尊は十一面観音。最近新たに仏殿が出来て、そこには日本一大きな高さ12メートルの千手観音が奉納されている。永代供養の場でもあり、位牌やお骨を収める箇所もある。紀伊水道も眺められるからまさにオーシャンビュー(アホか)。
    桜で有名な寺で、満開の時はさぞきれいであろうが、寒風吹き荒ぶ2月には枯れ木のごとき侘しさを演出し、いい写真が撮れず。


あ、そうだ。紀三井寺境内に身代わり大師なるものを奉ったお堂があった。そこで朱印が得られるので、ゲット。

紀三井寺を下り、JR和歌山駅に繋がる国体道路を通る。ここには和歌山ラーメンで有名な井出商店がある。久々に食ったが…ん?とんこつこんなにきつかったっけ?麺こんなに柔らかかったっけ?なんか俺の好みとちと外れてた印象に代わってた。舌の好みなんて案外変わるものなんだろうけど。あと、和歌山ラーメンは基本的に麺の量が少ないから、ゆで卵と早ずしはセットで食おう。
ラーメンを食い終え、和歌山県最後の西国三十三箇所霊場粉河寺に向かう。国道24号線に出ればしめたもの。後はひたすら東に走れば、あっという間に着く。



  • 粉河寺:第三番札所。山号は「風猛山」。「ふうもうざん」とも、「かざらきさん」とも呼ばれる。
    本尊は千手千眼観音。これは秘仏中の秘仏で、この手の秘仏には「お前立ち像」という代わりの仏が祭られているが、ここはお前立ち像ですら秘仏である。「217年振りのご開帳!」とかのたまっていたが、あれは本堂に隣接する千手堂の千手観音である(wikipedia:粉河寺参照)。


そして、この粉河寺に隣接するのが粉河産土神社。


ここでも朱印を手に入れる。
あーちかれた。今回もハードなスケジュールで。とうとう眠気に耐えられず、紀ノ川SAで仮眠をとって帰路に着く。