酷道308号線を走る。

昨日、東大寺に参った帰りに、国道308号線を通った。画像が多いので、今日にまわした。
国道308号線は、奈良市国道24号線から、生駒の山を抜けて、長堀通、御堂筋に至る道で、酷道マニアの間でも名を轟かせている「暗峠(くらがりとうげ)」が通っている区間だ。

国道308号
http://route01.com/r308a.html

国道24号から308号に入る。

普通に走れば、有料道路の第二阪奈道路(ここも国道308号)を通ることになるが、酷道と呼ばれる区間は旧道のほう。テロテロと走らせていると、分岐に差し掛かる。

青の矢印に向かえば、第二阪奈道路、赤の矢印が旧道である。すでに国道らしからぬセンターラインのない車線になっている。不安感あおらせるな。入った瞬間…。

おもいっきり生活道路です。
こんな道が170号線と合流するまで延々と続きます。しかもガンガン車が通りますので、普通車は合流かなりきついでー。民家を縫って走り、第二阪奈を跨ぐ橋に近づいたあたりが以下のとおり。

ほとんど獣道ですから!
橋跨いからも大して変わらない。

しかも、この時点でまだ酷道308号線のクライマックスである「暗峠(くらがりとうげ)」にたどりついていないんですよ。しかも、案内がすごく不親切で、旧道に入った時点でほとんどおにぎり看板(国道の看板の通称。)見ていないんだぞ。どんだけ虐げられているんだ!とっとと県道、いや、市道、いや手ぬるい、農道にに格下げしやがれ!と言いたくなるが、そうもいえない事情もある。それは後述する。
こんなもんカーナビがなかったら、まず通ることもままならないだろう。俺は477号線でミスコース連発したからカーナビ買ったさ!もちろん酷道通るためだけに買ったわけではないけど。しばらく走って県道と合流して、分かれるが…

緑の矢印の県道が2車線で赤の矢印の国道が1.5車線…。このまま県道走りたくなった…国道168号を通過する前後も状況は変わらず、コンクリート舗装が目立つようになる。狭く、カーブが多く、舗装状態の悪い道にも拘らず、対向車がバシバシ通る勾配のきつい道路。何度となく広い道までバックさせる羽目になる。そんな状況下テロテロと走り続けて、ようやく暗峠の看板が!

ここで酷道の旅もクライマックスを迎える。もちろんただで迎えてくれるはずもない。

暗峠はほぼ全域コンクリート舗装です。wikipediaによると

主にセメントコンクリートを用いた舗装で、歩車道を問わずに施工される。たわみによるひび割れ防止のため鉄筋を配することが多く、施工期間が長くなり養生などに手間がかかるなど、敷設(打設)の難しさはあるものの、アスファルト舗装に比べてたわみに強く耐摩耗性に優れており、重車両が頻繁に通行する場所、トンネル内、急傾斜の坂道などといった舗装補修を頻繁に行うことが困難な場所に多く用いられる。
狭隘・急峻な道路でアスファルト合材の持ち込みが困難な場所に簡易的に施される事例も少なくない。
セメントコンクリートの色である白色に仕上がることが多い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%97%E8%A3%85

とのこと。まさにぴったりだ!県境付近で高架を通るのだが、通ったあとに



石畳て!
…プチッ…
おい、行政!なめっとったらぶっ殺すぞ、ゴルァ!
と、叫んだ…マジで。キレやすい奴は絶対通るな!絶対に!精神衛生阻害されることを最大の汚辱と感じる人間は絶対に通るな!…すいません取り乱しました。
なんでもこの暗峠日本の道100選」とやらに選ばれていて、非常に由緒ある道路だと言う。それゆえか、下手に道路整備が出来ないし、車が通ることを考慮していないんだろう。県境を抜けても悲惨な状況は続く。画像大きくしてお送りします。



とうとう1車線になってもた…しかも大阪府に入ってからはハイカーがうじゃうじゃいる。




ここが暗峠最大の難所であるコークスクリューカーブ!無数のタイヤ痕がすさまじさをあらわしている。最大限に徐行してもABSのついたエブリイが「ガゴガゴ」言ってロックしまくる。写真では良くわからないだろうが、ものすごい傾斜である。日本一傾斜角度のきつい国道とも言われているそうで、大阪府から見たらほとんど壁だろうなぁ。

コークスクリューを抜けてもまだまだ状況は変わらず。

住宅地に突入してもこのありさま。結局国道170号と合流する手前の電車の高架を通るまでこの状態が続くのである。国道170から先?ウソみたいに快走路ですよ。だから画像はない(笑)。
暗峠付近は先述したように「日本の道100選」に選ばれているし、区間の大半は住宅が密集した地域の生活道路&ハイキングコースだ。だからこれ以上の拡充は見込めないだろうし、大多数は第二阪奈道路があるんだからそっち通れよというだろう。酷道マニアと称する人たちが、車やバイクでここを通ること自体迷惑行為なのかもしれない…。ここは、ずっとこうなんだろうし、このままでもいいのかもしれない。そっとしておいたほうがいいな。
少なくとも、
俺が暗峠を通ることは未来永劫ない。
第二阪奈道路が無料化されることを願いつつ、結びとする。