まんがくらぶオリジナル2009年9月号

先月、田川ちょこの読みきりが掲載されたので、何年かぶりにくらオリを読み出した。一時期立ち読みどころか表紙も見たくなかったのに。
佐藤両々「こうかふこうか」…まだやっていたのか。内容がネガティブスイッチONさせるので、俺がくらオリ読めなくなった原因になった漫画だが(あ、別に作者が嫌いではないよ。「そこぬけRPG」や「天使のお仕事」は単行本持ってますし。ただ、この漫画だけは苦手。)、改めて読むと、主人公の運のなさが仕事そのものに波及していない事に気付く。
しょっちゅう怪我しているが、業務に差し支えていないし、他の社員からも邪険にされてる様子もない。ちょっとでも仕事出来なかったり、会社の業績が悪化すりゃ、実社会に於いては
主人公は十中八九スケープゴートになる!
必ず!絶対に!日野日出志「地獄の子守唄」のエンディング(これを読んだものは3日以内に死ぬ!)風に読もう。)
が、それもない。
仕事は出来るようすだし、会社も業績は悪くない(主人公の不運が相殺している?)のなら…なんだ、
冷徹なまでに仕事人間として生きれば不運は回避出来るじゃん!
…考えすぎ?そうなりゃ、漫画のレーゾンデートルがなくなって破綻するか、後期の「ダメおやじ」になるか(ダメおやじは社長になるんだぞ!知ってるか?)のいずれかだろう。まぁ、その前にダメおやじは失業繰り返して発狂するんだが、それに相応するのであれば、主人公をスケープゴートにすることが必須条件であろう。そうなれば、この漫画は読むに値する。
他の漫画の感想を書かねば。
伊藤黒介「ベルとふたりで」:まんがライフオリジナルではいつも読んでいたが、くらオリでは初めて。なんかこの人の絵を見ると、モーニングやアフタヌーンに毎回投稿してはボツ食らっていたイメージが浮かぶ。変に劇画調目指して、かえって絵の下手くそさを強調してしまったり、難解でなく単なる独りよがりなストーリーで最終選考にすら残らない…よーするに、
夢ばっかり追ってちっとも成長しない人間の典型
みたいなイメージが付きまとう。幸いこの作者は、アフタヌーン系の絵柄をそのままに4コマギャグにシフトしたおかげで化けた。何年かしたら、モーニングやアフタヌーンで連載やってそう。そうなりゃこの作者も「してやったり。」と思うだろう…てか、この作者がモーニングやアフタヌーンに投稿していたという裏づけは何もない。PCどころかトーンすら用いないアナログな姿勢から派生した、単なる俺の妄想(爆)。

ひらふみ「つくねちゃん+30」:まんがホームコミックエール!では知っていたが、くらオリでは初見。ホームやエールの時みたいなB級グルメやラブコメではなく、くらオリ読者に合わせた(特に30代前半が多いのだ。)三十路OLの恋路探しみたいな内容。ところで、あのつくねはなんていう生物?
作者についてググって見ると、同人誌や同人カードゲーム界隈では超有名な人らしい(ヲタ界隈ではよく聞く「東方」ってなんだ)?サイト見たら、動物のイラストもあったりして、将来的にはペット漫画も書いたりするのだろうか。
文字通り、カードはいろいろ持っていそう…このオチが言いたいだけであった。
とにかく、ヲタ層をファミリー4コマ誌に取り込むための呼び水の一人になるだろうから(竹書房なら、他にsaxyunや智あたり。)、将来が楽しみ。

…なんか、また妄言になった。ところで、吉田美紀子「裸眼でGO!」の主人公は近視でなくて、むしろ弱視じゃね?それじゃぁ、治すもへったくれもなくなるから、漫画の存在意義がなくなるな…て、また妄言やん。