大阪ゲリラ@難波ロケッツ

久々に航空電子のサイトを見る。新作やオムニバスが出ていたのは知っていたが、ライヴが今日だったとは!何たる不覚。ちらと見たら、ローソンチケットがソールドアウトしているという!当日取れるのか?不安に刈られつつ高速を走らせる。
とはいえ腹は減るので、なんば米じるし内の龍旗信で、つけ麺を食う。大勝軒旨いらーめんゆうやみたいに、メンマやチャーシューがスープに入った状態で出るところは珍しいのだろうか。
ラーメンを食った後、ロケッツへ。ワハハ、もうバンギャバンギャ、またバンギャの芋洗い状態(失礼)。FLOPPY見に行ったときもこんな感じで、野郎は俺も含めて音楽好きそうな人かスタッフくらいしかいねぇ(笑)。タチアキ嬢やおくぞう嬢と久しぶりに出会う…チケット番号を聞いていたら、150人位入っていたようで。当日を待っていたら、航空電子が始まってしまった。ウォイ!出囃子が「オリンピッカー」のループで、1曲目の「轟音エアロバティック」が終わったところでようやく会場に入れる。

  • 航空電子:ドラムが再びkagi氏(今回はキョウチャン名義)になり、スギヤマ!君と、ex新宿フォーク(えぇ!!解散してたの!?)のけいさまがサポートキーボードに加わり、ダンサー2名という大所帯になっての航空電子。最後に見たのはいつだったっけってくらい長らく見ていないな。タダ氏のギターが良く聞こえなかった部分もあったが、けいさまの奏でるピアノが、ファンダメンタルが電子音+ハードな生音というこのバンドでは聴けなかった音なので、新鮮だったなぁ。MCでタバタ氏がメイク道具を借りようとしたら、みんな見事に白塗りのファンデーションしか持っていなかったという(笑)。あと、関西弁は全ての語尾に「ねん」は付かない(爆)。「やねん」だ(違)。

セトリはこんな感じ?あいかわらずうろおぼえ

  1. オープニング(オリンピッカー)
  2. 轟音エアロバティック
  3. 狂っているのは誰?
  4. トランスポーズ
  5. 電信柱に登るんだ
  6. メカパンダ
  7. マスカレード・ア・ゴーゴー
  8. シンドラーのリスト

あとでメンバーに挨拶したら、シーケンス部分はスギヤマ!君が司っていて、シーケンスソフトを用いないで、DJソフトウェアでポン出ししていたという。これにより、テンポをリアルタイムに調整できるので、ドラムはクリックを聞く必要が無いそうで。ラップトップによる音楽文化はすげぇなぁ。

  • COSMO-SHIKI:初見。最初の白塗り(笑)。最初ヴォーカル(PC介してオートチューンやヴォコーダーかましていた。)の音が聴こえなかったりしたが、あとで買ったV.A.「東京ゲリラ」のタバタ氏のライナーによるところの「ドイツテクノっぽい」という俺が最初に抱いた感覚はあながちウソではなかったな、と。しかし、FLOPPYといい、音のかっこよさに反比例するような、MCのグダグダっぷりはなんなんだ(笑)。ニルヴァーナの「smells like teen spirit」をカヴァーしていた。
  • ZONBIE LOLITA:ロケッツ隣のスタジオや会場の客に混じって、小学校〜高校生くらいのどぎついメイクをした女子の集団がいて、出演者か?と思っていたら、案の定である。MMSとかいうダンスチームだそうで、何人いたかはわからんかったが、バンドメンバーも含めてロケッツのステージを埋め尽くしていた。バンドの方は、ツーバスと重ねシンバルが強烈なドラム、カッティングザックザクなツインギター(上手側がよく聴こえなかったな。)、ベース(以上男子、白塗り)に、女子キーボードと曲ごとに変わる女子ヴォーカル(ところどころ百合っぽい絡みもあったり)が4名。音楽的には、基本はメタル。そこにシンフォ系キーボードに、へヴィロックを織り交ぜて、意外とポップなメロディーが絡む。ヴォーカルはどれもロリ声ないしアニメ声→デス声ないし絶叫を基調にしていたが、そこにオペラ調ヴォーカルを発するキーボードがいいフックになったな。しかし、子供のダンサー(デス声コーラスもやっていた!)の組み合わせはなかなかにカオスでしたな。
  • 遺伝子組換子ども会:フリヒラ(ボキャブラリーねぇな、俺)な衣装だが、ベースはリッケンバッカーで音はバッキバキ!な女子ベース、女子受けしそうなフォルムでストラトのギターを抱える男子、でじこみたいな帽子かぶった長身の男子ヴォーカルのトリオ(当然、白塗りで、ある・笑)。T.M.Revolutionっぽい歌いまわしに(序盤、マイクトラブルが残念)、非常にポップなメロディーとギターサウンド。これにうまいドラムが入ったらいいのになぁ…と思っていたりしたら、いきなり寸劇が始まった。おもいっきり口パクやし(爆)。時期柄バレンタインネタなんじゃが…腐女子大喜びな展開であったという事だけ書いておく(笑)。客は「かわいいー」「キャー」の二言しかなかった…彼女達のかわいいのベクトルって何?あと、このバンドの前後に流れていた「♪村上村上ぃー ♪村上村上ぃー」と延々サンプリングしていた曲はなんだったんだろう?

時計を見ると、18時30分。東京みるくベイビーズの時に軽く飯を食って、戻ってみると、なんか今回のイベントに似つかわしくない集団が演奏していた(笑)。

  • 東京みるくベイビーズ:傘帽子をかぶって、空中でとび蹴りをかましながらジャンプしまくるベース、黒い全身タイツにこうもりメイクを施し、「女子か?」と思うほどのハイトーンボーカル(ヴォーカルより歌が異常にうまい)、太っちょのショルダーキーボード、見た目ビジュアル系のギター(最後の曲で「俺はヴィジュアル系バンドがやりたいんだー!」と絶叫していた。)とドラム。そして、牛柄のタイツを来たボーカルが…おい、ここはベアーズじゃないぞ(爆)。巻上さんみたいな顔立ちと動きで、エレファントカシマシばりの妙なハイテンションでがなり立てる。MCでおもむろにヴォーカルがタイツを脱ぎ、「睾丸投げ」と「ムササビの術」を披露。バンギャドン引き、俺「あーあ、やっちまったよ…」。だから、ここはベアーズじゃないってば!歌も中学生テイストな歌詞(パピルスピクルスクリトリス!とか言ってるし。)に、パンキッシュなオケというわかりやすい音楽性。くそ、飯食いに行くんじゃなかった!くだらなくて面白かったのに、このライヴを最後にしばらく活動休止するのが惜しいなぁ。何度も言う。ベアーズでスカム系とやれば映えたろうに。最後はヴォーカルは全裸で客席に乗り込んで終了。「えぇ、そのまま外出るの!?」いえいえ、入り口のロッカーの上にバスローブ置いてましたよ…て、最初からそのつもりやったかぁ!その後、このヴォーカルはこのバスローブのまま、会場をうろつくのであった(笑)
  • ストロベリーソングオーケストラ:これまた久しぶりに見る。最後に見たのは、ブリッジがつぶれる寸前のイベだったような…三味線奏者が抜けたが、ギター、ベース、ドラム、キーボード、座長、女子ボーカル2名に役者数名の相変わらずの大所帯。裸電球の下で、座長の朗読に電球の歌という静かなオープニングのあと、暫しスローナンバーが続く。軽いコントっぽい寸劇を経て、ブラックメタルな感じのスローで歪みまくったベースとギターが客を煽る。手には…穴あき包丁!?ほ、ハリボテか…隣の子、持ち方が怖いし(笑)後ろを見ると、団員が2メートルはゆうにあるだろう穴あき包丁(もちろんハリボテ)を天高く掲げてステージに近づく。座長いわく「あらゆる悪意を切り刻むアナーキー包丁」とのこと。「包丁ー!」のコール&レスポンスとともにアナーキー包丁は空を裂き、座長によって、さらにばら撒かれる…あぁ、なんてアンダーグラウンド…。MCやるようになったのか!昔はやらなかったのに。振り付けやるといって、結局やらなかったし(笑)。
  • サンドイッチで120分?:巻く間に流れていたVTRでこのバンドが出たときも歓声が上がってた辺り、客のお目当ては彼らかなー?と思っていたら…予想以上だった…。思いっきりロリ声で「レタさまー?(←なんで半疑問系やねん!と突っ込みたくなる)」「ハムさまー?」だのデス声で「かかってこいやぁー!」だの。これがバンギャクオリティなんや…さて、始まる。ミドリのウィッグにセーラー服のヴォーカル(レタス)、ピンクに髪染めたギター(ハム)、ベース(ツナ)、ドラム(ルッコラ…て、キョウチャンやん!)の4名。音はまっとうなヴィジュアル系デジロック。普段は生ドラムが入らないそうだが、生が入ると断然かっこいい。ノレる。あれ?俺ヘドバンしてるし(笑)。見た目の奇抜さに相反して、このバンドはもとより、出演しているバンドの音楽性は非常にポップなんだなぁと思った。メロディー部分だけ抽出すれば、J-POPでも通用するほどに。オタ芸やったり、ストロベリーソングオーケストラ野球部が乱入して(レタス氏にボコられてたが・笑)パフォーマンスも優秀。MCはやはりグダグダで情けない感じで、変にかっこつけたりナル入ってないから、好感が持てたり(おいおい)。
  • アーバンギャルド:出る言葉出る言葉が全て下ネタばっかりで、空回りしまくりなテンションの男子ボーカルと、それをあきれ気味に吐き捨てるように突っ込む女子ボーカル、ピアノ、ギター、PC(VJか?)の5人組。実は初見だったが、MC時の男子ボーカルの痛々しさが歯がゆく感じて(たとえそれが芸とはいえ)、退場したくなることしきり。音はピチカートファイヴ直系の、女子受けしそうなオサレ系テクノポップなんだけど…何度か見れば、印象が変わるのだろうか。
  • ピノキヲアーバンギャルドが終わってから、車をロケッツ前に移動していたので、途中からしか見ていない。市松模様のセーラーと短パンとタイツ(あ、お客にも同じコスしていた子がいた。)の出で立ちの男子。マイクがアンテナみたいで色が変化するLEDが付いてたり。MCで「自分がトリって、ぜんぜん締まらないよー」とかぼやいてた(笑)。3月5日が誕生日で、その日にロケッツでイベやるそうです。

アンコール:航空電子の演奏+出演者全員で「にんげんていいな」とばちかぶり「オンリーユー」。東京みるくベイビーズのボーカルはやはり全裸だった…。おかげでピノキヲの印象がふっとんだがな。

つまるところ、ポップなメロディーを持つバンドを呼んだほうが確かに客は呼べるんだなぁ…昔やっていたイベは、俺自身アバンギャルド方面に理解のある人間だし、ポップさに欠けたバンドを大挙招聘していたから、客入りがよくなかったなぁ…と改めて思ふ…。。…次、イベやるとしたら、ポップなメロディーを持つアーティストを招聘すべきかなぁ…。それだけじゃいやだから、ノイジーな歌物バンド…スラップ・ハッピー・ハンフリーみたいなのも入れて。