住吉区やら平野区やら。

この辺に行く機会って、あまりない。別に親戚筋もいなければ、親しい友人もこの辺にすんでいない。こういう機会でなければ、行くこともなかったろうなぁ。

  • 法楽寺:近畿三十六不動尊霊場・第三番札所ならびに神仏霊場巡拝の道・第四十七番(大阪六番)札所。山号は紫金山、院号は小松院。本尊は大日大聖不動明王。「たなべのお不動さん」の名称で地元民に親しまれているこのお寺は、平清盛の息子である平重盛が開いた。戦国時代に、織田信長によって焼き討ちされてしまうが、江戸時代になってから、洪善普摂(こうぜんふしょう)律師が再興した。その際に山門と本堂は大和松山藩織田家から建物を譲り受けた、と古文書に記されている。この織田家は信長の次男、信雄(のぶかつ)の血筋だというのだから、何たる因縁であろう。


    山門。三重塔が見えますな。


    手水舎と鐘楼。ここで手を清めよ、そして鐘を鳴らせ。


    観音堂と地蔵。如意輪観音の石像が納められてたど。


    三重塔。建てられたのは平成8年と新しいが、この寺を建立するきっかけである、重盛公が宋の育王山より授かった仏舎利(お釈迦様の遺骨のこと)が2顆(2粒だ)納められている。その2粒が紫と金色だったから、山号が紫金山なのである。あ、ちなみにこの三重塔の本尊は大日如来


    左が納骨供養塔。右が大師堂。


    左が鎮守社。秋葉大権現が祀られているというが、詳細はわからん。右が楠大名神。稲荷社でもあるんだが。ここの楠は樹齢800年と言われていて、大阪市内では住吉大社に次いで古くから生えている樹木である。


    水掛不動。お願い事をして、水をかけるのだ。

さて、次は京善寺へ向かおう。わりと近くにあるのね。

  • 京善寺(オフィシャルもwikipediaもないので、こちら参照。):近畿三十六不動尊霊場・第四番札所。山号は心王山、院号は殊勝院。本尊は不動明王。「くわづ不動」とも呼ばれているこの寺は、元々は金剛院という名前の寺だった。しかし、大坂夏の陣の兵火で焼失してしまう。時は流れ江戸時代。徳川家光の時代に、この辺に住んでいた村人が夢枕に不動明王を見て、根来寺より観弘実誉阿闍梨(かんこうさねたかあじゃり…か?読み方がわからん)という僧を招き、京善寺として再興し、現在に至る。
    ちなみに、本尊の不動明王像は、根来寺にある不動明王像と同じ木で同じ作者(興教大師なる方)によって彫られている。
    これまたちなみに、ここにはたくさんの仏像が納められていて、本堂入って左から、弘法大師毘沙門天如来三宝荒神、本尊の不動明王愛染明王大元帥明王役行者、少し離れて弁財天、聖観音、十一面観音、歓喜天妙見菩薩、以上12体並んでおります。


    山門。向かいには公園があって、その日はお祭りなのか、山車を準備していた。


    てっぺんに相輪があるから、供養塔かと思われる。中覗いたら、地蔵菩薩がおった。


    護摩堂。中を覗いたら、いろんなタイプの不動明王が納められていた。


    護摩堂の手前にある水かけ不動。


    水子地蔵。


    東側から見た本堂。木で隠れて見づらいが、真ん中にはお社があった。何が祀られているかはよくわからなかったが。


  • 大念仏寺:神仏霊場巡拝の道・第四十六番(大阪五番)札所。山号は諸仏護念院大源山。本尊は十一尊天得如来(天得阿弥陀如来)。
    本堂はとにかくデカイ。住宅街の中にあるとは思えないほどのだだっ広い伽藍にドンと構えてある本堂は遠くから見ても迫力ある建物だった。大阪府では最も大きな木造建築だとwikipedia:大念仏寺には記されている。
    ほとんどが開扉されておらず、本堂に何が納められているのがわからんかったので、納経所で聞く。左から舜空上人、法明上人(中阻)、宗門鎮守八幡大士、本尊、融通護法多聞天王(毘沙門天)、聖応大師(宗阻)、大通上人(再興)…と並んでいる。他の堂宇も見ていこう。


    左が山門。大阪市重要文化財。右が南門。


    左が手水場。右が鐘楼。


    圓通殿。大通上人の頃に立てられた。伝教大師最澄)が彫ったと言われる聖観音像が納められている。



    地蔵堂。教彌上人が再建した。


    経蔵。大念仏寺の開祖である聖應大師(良忍上人)の像が納められている。


    毘沙門堂。収められている毘沙門天像は行基が彫ったと言われているが、真偽の程は定かでない。毘沙門天以外に、阿弥陀如来地蔵菩薩、十王(閻魔大王)が収められている


    龍王殿。縛ろ拏天(ばろだてん)八大龍王が祀られている。「ろ」はくちへんに魯(魯)だ。


    霊明殿。この寺の開基にも関わった鳥羽天皇を祀っている。さらに江戸時代には、再興に貢献した徳川家康も合祀している。

はい、ようおまいりでした(笑)。