まんがタイムラブリー3月号、4月号を読んでみて。

まぁ、4月号の読者プレゼントの当選者欄を見て、若い女性と思しき氏名が多数掲載されているあたり、若い女性層をメインターゲットにした誌面展開は成功したといえる。
もちろん、きらら以降のスクエニ/一迅社系列から流れてきた若い男性読者層もターゲットにしているのだが、全体としては若い女性向けの、ボーイズラブ要素やファンタジー、レディコミ系の恋愛要素を盛り込んだ絵柄やストーリーに重きに置いている印象。それゆえか、男性向け…というか萌え寄りの漫画が若干浮いた印象を抱く…珠月まや「くるくるまきまき」やねこたま。「とりにてぃ」あたりが。
ふと、俺は「WINGS」という雑誌を思い出した。もし、4コマ版「WINGS」を目指して、表紙が現在のHERO「はじめのちひろ」でなく雁えりか「子執事は社長の夢を見るか?」あたりだったら…?俺は買わない(爆)。男性読者は完全に切り捨てられたと判断するだろう。
まぁ、過去を照らし合わせると、きらら読者と女性読者は食い合わせが悪かったことはわかっているから、将来的にはきらら系とは袂を分かつ形におちつくのだろう。
内容は、ほぼすべての漫画がストーリー形式の4コマ…起承転結の括りで読むと8コマ漫画が多く見受けられる…ゆえ、今はキャラ紹介や軽く伏線を織り交ぜたりなど、まだ導入部にすぎない。読み進めていって、判断していくとする。
ストーリーを重視したゆえに従来の4〜8ページでは描ききれなくなったのか、各作品は平均10ページなのと、間に広告が入っていない…年内にコミックスが乱発しそうな予感…ので、普通の4コマ雑誌よりも読むのに時間がかかる。ティーン系の木下さくら「世界で一番美しいのは誰?」、唯一ファミリー系4コマ誌にも執筆している都波みなと「カフェは今日もにくきゅう日和」、小竹田貴弘「またたびぶ」のような息抜きできる4コマも重要なのね。
来月号は倉田嘘なる作家が参入する。絵柄から察するに百合系と思い調べたら、案の定「百合姫」で執筆している方だった。うん?BL要素が強めの(4月号では、明らかにボーイズラブな絵柄の葛西りいち「無限ループの不協和音」が参入している。)新ラブリーに百合漫画…?うーむ、4月号の菊屋きく子「ココロナヤミに小鶴堂」にも百合(と近親モノ)要素があったり、若干のブレを感じるのは俺だけだろうか。
現時点でおもしろそうなのは

慎結「幽霊だから!」
四ツ原フリコ「恋とはどんなものかしら」
菊屋きく子「ココロナヤミに小鶴堂」
森岡倫理「プリズムと嘘つき」
都波みなと「カフェは今日もにくきゅう日和」

あたりかねぇ。