Live Rekonnekted@雲州堂

と言うわけで、大阪編も見ることに相成りまして。雲州堂は民家とその蔵を改造したカフェ&イベントスペース。ライヴハウスのような爆音は不可能なので4-D Mode-1はアンビエントセットという形で行うと言う。そういえば、梅田ロフトにWAVE在りし頃は、小西さんやその周辺のアンビエント作品が収録されたカセット(!)が売られていたなぁ。ここで思い出した!

http://www2.gol.com/users/ironbeat/IBM1.html

そうだ、「Personal Dance Method」だ!俺も何巻か持っていたけど、ラジカセがボロくてピンチローラーのテープ食いして(1巻は少し聴いてテープ食い食らったので全編聴いたことがない!)全滅してしまったんだ。90年代初めの小西さん関連作品の再発は…難しい?
話が脱線した。雲州堂は西天満にあって、近くに大阪天満宮がある。ついでにお参りしておきましょう。時期柄学生さんの多いこと。丁度古本市もやっていて、つらつら眺めたり。「モンドミュージック」を800円でゲット。ついでに「ガロ」の俺が4コマガロに掲載された号も見つけたのでそれも200円で購入。

そろそろ開場だ。

  • D-DAY:名前はずっと昔から知っていたが、音自体は全く聴いたことがなかった。どういう経緯か知らないが、パンクとの対バンが多かったと言う。あぶらだこやグールと共演したと言うでないか。
    編成は、ヴォーカルの川喜多美子(実は「かわきたよしこ」と読むことを今回初めて知った!俺はずっと川多美子と勘違いして、「かわよしたみこ」と読んでいたんだ!)ヴァイオリン/PCの横川タダヒコ、ギター/PCの成田忍という編成。
    アブストラクトなパッドノイズに重低音ベースというエレクトロニカなトラックに成田さんのジャキジャキしたカッティングギター、そして浮遊感ある川喜多さんのウィスパーヴォイス(横川さんがエフェクトかけていたみたい)がいい感じでたゆたっていたら、突如川喜多さんが「すみませーん、間違えましたぁ。最初からお願いしますー。」とガクッっと落ちる。客は暖かく受け止める。ケースがケースなら2chで祭りかブログ炎上レベルだが、それはそれで。横川さんが「今からはじめるのね?こんにちはーD-DAYです。」と言ってさらに会場の笑いを誘い、ほっこりムードに。初見故に曲も見当がつかなかったが、至極まっとうなソングライター系ポップ。何ゆえこの手の音や声がパンクスやニューウェイヴ系に受け入れられたかはわからんのは、80年代の音源を聴いてないせいだろう。予習しとけばよかった…

crossed fingers

crossed fingers

  • 4-D Mode-1 Ambient Set:小西さんの羽織袴姿(紋章はfreeBSDの悪魔マーク!)が強烈。

終演後、ステージに落ちていたセットリストを参照して、話を進めていく。


1.「ambient」と書かれた即興。小西さんが小型スピーカーとマイクでフィードバックさせた音やハムノイズにテープエコーっぽいエフェクトをかけるソロから始まる。しばらくして成田さんと横川さんがステージに上がり、成田さんはロバートフリップっぽいロングサスティーンのギターを弾く。それから成田さんと横川さんのウィスパーヴォイスや呼吸音にエフェクトが掛けられて、非常に浮遊感のある文字通りのアンビエント
2. Welcome Back:だが、アンビエントヴァージョンと言うわけでドラムレス。成田さんはアコースティックギターに持ち替えたとまでは覚えている。曲の境がわからんで、聞いたことあるメロディでようやく判明したくらいだ。
MC
3.「ambient」と書かれた即興。横川さんが弾いたヴァイオリンをリアルタイムでループさせて、それに小西さんと成田さんが乗っかる感じ。
4.「factory」と書かれた即興。多分横川さんのヴァイオリンループがフェイドアウトしてリズムが入ってた頃からなんだろう。横川さんのポエトリーディング風ヴォイスに、小西さんの重低音ヴォイスや成田さんの声も絡む。
5. Celamic Dub(アーバンダンスの「CERAMIC LOVE」ダブ・ヴァージョン!):横川さんのヴァイオリンがずれまくっていたのは、おそらくディレイ音しか出してなかったのだろう。
この辺りは曲の境目が曖昧だから何処が切れ目かさっぱりわからないけど。
アンコール
1. goodbye my machine:アンコールを用意していなかったそうで、急遽「goodbye little my machine」と言う形で小さい音で行う。曲はP-MODELの「Spiritus」みたいなポップチューニング。
4-Dってインダストリアルなイメージがあるけど、Mode-1は思ったよりインダストリアルなイメージはない。ガッキンゴッキンした鉄骨音は至福団や小西さん主導の他のModeでの4-Dの方が上である。むしろメロディが重視されていたり、コーラスワークが凝っていたりする事に注目してもいいと思ったりするが…。90年代の4-D(あほたれおっさん団編成での)のアルバム「Analyze」はまだショップメカノにあるだろうか。